2. ロボットの研究を行う准教授による投稿だった

話題となった相撲部のキャッチコピーを投稿したのは、追手門学院大学理工学部准教授、大阪大学招へい准教授の高橋英之さん。

高橋さんに相撲部の張り紙を見た時の心境を伺うと、「自分がロボットの研究をしているということもあり、AIの対極とはなんであろうか、真剣に哲学してしまいました」とのこと。

PCを使用しているイメージ

PCを使用しているイメージ

出所:Thanadon88/shutterstock.com

ロボット研究を行う高橋さんが考えるAIの対極とは何なのかも聞いてみると、「AIの対極はあい(愛)でしょうか。ごろがあっているのはいいですね」と話してくれました。

現在、高橋さん初の著書「人に優しいロボットのデザイン」が発売中です。本の内容についても伺うと、「なんでも物事を解決しようという風潮の社会(AI的社会)に対して、なにもせず、ただ人間の傍にいる、見守るロボット(あい的社会)の価値を説いた本になります」と説明してくれました。

AI時代に人々が本当に価値を感じる経験とは一体何なのか。相撲部の勧誘キャッチコピーは、多くの人がAI時代に大切なものについて思いを馳せるきっかけとなったようですね。

3. 世界の生成AIの市場規模は?

AIにまつわる投稿が話題となったことに関連し、ここからは「生成AIの市場規模」を紹介します。

総務省が公表している「令和6年版 情報通信白書」によると、世界の生成AIの市場規模は2025年に610億ドル、2026年に880億ドル、2027年には1210億ドル規模になると予想されています。

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「大阪大学相撲部のキャッチコピー」を紹介しました。

参考資料

小野田 裕太