バラが一斉に咲きそろい、園芸店やバラ園にもバラの苗が豊富に出回る季節。美しい姿に心ひかれる一方で、「育てるのが難しそう」とためらう方も多いかもしれません。

じつは比較的丈夫で特別なお世話をしなくても美しく咲き続けてくれる、育てやすい品種もあるのです。そこで今回は筆者が実際に育ててみて「植えてよかった」と感じたバラを6品種、参考価格とともに紹介します。

記事最後では、この時期に購入したバラの開花苗をうまく育てるコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「うちの庭に植えてよかったバラ」にまつわるあれこれ

写真のレイニーブルーほか、筆者の「植えてよかった」バラを紹介します1/8

薄紫色のバラ、レイニーブルー

yutayama/shutterstock.com

  • 丈夫で育てやすい!うちの庭に「植えてよかった」バラ6選
  • バラの開花苗を育てる4つのコツ

2. 丈夫で育てやすい!うちの庭に「植えてよかった」バラ6選

2.1 グレイス

アプリコット色と紅茶のような香りがおしゃれな「グレイス」2/8

アプリコットオレンジ色のバラ、グレイス

筆者撮影

我が家のバラの中でも、花の美しさでは一二を競うグレイス。アプリコットカラーの花がふんわりと咲き、紅茶のような優しい香りが漂います。

株はシュラブ状にまとまりやすく、背丈も1m程度で鉢植えにもオススメです。

※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)

2.2 ペネロープ

花色の変化が楽しいナチュラルなバラ「ペネロープ」3/8

淡いアプリコットオレンジ色のバラ、ペネロープ

筆者撮影

ペネロープは淡いアプリコット色から白に変化し、野バラのようにナチュラルな花姿が魅力。1つの枝に房咲きするので、満開時はゴージャスな景観を楽しめます。

耐病性に優れ、乾燥や暑さにも比較的強いので、日本の気候でも育てやすい品種です。

※参考価格:2000円~3000円前後(大苗)

2.3 オリビア・ローズ・オースチン

優しいピンク色の病気に強いバラ「オリビア・ローズ・オースチン」4/8

優しいピンク色のバラ、オリビア・ローズ・オースティン

筆者撮影

数多くのイングリッシュローズの中でも、耐病性の強さでは定評のあるオリビア・ローズ・オースチン。美しいソフトピンクの優しい花姿とフルーティな香りが魅力です。

返り咲き性があり、春~秋まで繰り返し花を咲かせます。

※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)

2.4 レイニーブルー

淡いライラック色の華やかなバラ「レイニーブルー」5/8

淡いライラック色のバラ、レイニーブルー

筆者撮影

レイニーブルーは青みかがった淡いライラック色の中輪バラで、幻想的な雰囲気。香りは控えめですが、房咲きでまとまって咲き、庭を華やかに彩ります。

細い枝を長く伸ばすコンパクトな半つる性で、フェンスやトレリスにはわせるのにピッタリです。

※参考価格:3000円~4000円前後(大苗)

2.5 テス・オブ・ザ・ダーバービルズ

花姿が変化する情熱的な赤いバラ「テス・オブ・ザ・ダーバービルズ」6/8

赤いバラ、テス・オブ・ザ・ダーバービルズ

筆者撮影

深いクリムゾンレッドの大輪花が印象的なテス・オブ・ザ・ダーバービルズ。咲き始めは愛らしいディープカップ咲きで、開花が進むと花びらが反り返り豪華な花姿に。

2m前後まで枝を伸ばし、情熱的な赤い花が庭のアクセントとして存在感バツグンです。

※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)

2.6 ティージング・ジョージア

花色のグラデーションが美しい強健なバラ「ティージング・ジョージア」7/8

花の中央が黄色、外側がクリーム色のバラ、ティージング・ジョージア

筆者撮影

ティージング・ジョージアは中心に向かうほど濃い黄色になるカップ咲きのバラ。2.5~3mほど伸びるのでつるバラとして楽しむほか、鉢植えでコンパクトに仕立てることも可能です。

強健で病気に強く、耐寒性や耐暑性も十分に備えています。

※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)

3. バラの開花苗を育てる4つのコツ

バラの開花苗を育てる4つのコツ8/8

バラの苗を植え付けている様子

Mariia Boiko/shutterstock.com

3.1 できるだけ早く植え替える

販売用の鉢のままだと根がすぐにいっぱいになり、水切れしやすくなります。根がのびのびと張れるよう、できるだけ早く大きめの鉢や地植えに植え替えましょう。

地植えの場合は50cm四方の穴を掘り、底に腐葉土や堆肥を入れて土壌改良をおこないます。鉢植えの場合は二回りほど大きく深めの鉢を選び、土の表面の高さが鉢の縁よりも3cm程度低くなるように植え付けます。

3.2 咲いている花やツボミは切り取る

5~6月にかけて出回る開花苗は、今年初めて花を咲かせた新苗が多いため、苗が未熟です。せっかく咲いている花を切るのは忍びないですが、充実した苗に育てるためには切り取るのがオススメ。

高さの2/3~半分程度まで切り戻しして、秋以降の開花を期待しましょう。切り取った花は花瓶に生けて部屋に飾ると無駄になりません。

3.3 植え付け時は接ぎ木部分の深さに注意する

植え付ける際は接ぎ木部分(苗によりますが、地際の少し上の、幹に保護テープが巻かれている部分)が地面からやや出るくらいの深さで植えましょう。これにより台木からの不要な芽の発生を防ぎ、品種本来の枝がしっかり育ちます。

植え付けたあとは支柱を立てて、苗を安定させるのもポイントです。

3.4 植え付け後の水やりと肥料管理

植え付け直後は根がまだ十分に張っていないため、水切れに注意が必要です。鉢植えの場合は涼しい時間帯に、底から水が流れ出るまでタップリと水やりをしましょう。

肥料は植え付け直後は控えめにし、1~2週間後に株元にバラ用の肥料を与えるとよいでしょう。以降は季節に応じた肥料を適宜与え、株の成長を促します。

4. 丈夫で育てやすく、美しいバラを庭に迎えよう

今回紹介したバラはどれも丈夫で育てやすく、初心者の方にもオススメできる品種ばかりです。耐暑性や耐病性に優れ、繰り返し美しい花を咲かせてくれるので、長く楽しめるのが魅力。

香りや花姿も個性豊かで、庭やベランダを華やかに彩ってくれます。手軽に育てられる品種を庭に迎え入れて、バラのある暮らしを満喫してみませんか。