4. 【RIZAP/25年3月期決算】グローバル展開にも商機、アジア圏で手応え
FC展開と並んで出店戦略の柱となるのが、グローバル展開です。すでに4市場(中国・香港・台湾・アメリカ)で、計14店舗を出店していますが、瀬戸社長は「手応えをつかみつつある」と語ります。
アジア圏、特に香港では、日本と商習慣や健康意識において類似が多く、chocoZAPのモデルがフィットしている模様。現地のニーズを反映した集客やサービス内容の最適化も行っており、拡大に向けた準備も整いつつあります。今後は東南アジアなどの商圏への進出も狙っていくとのことでした。
5. 【RIZAP/25年3月期決算】次の収益軸も着々と成長中
新規事業に関しても、chocoZAP会員の拡大が後押しとなり、着々と成長しています。たとえば、EC事業はプライベートブランド商品(プロテインやスーツなど)を楽天やAmazonでも展開。前年度と比較して、約4.4倍の売上増につなげています。
chocoZAP店舗を活用した広告事業は、24年3月期4Qから25年3月期4Qで売上が1.8倍に伸長。店舗ジャックや店内ポスター、サンプリング、テスターなど、販売枠のラインナップも豊富で、店舗数の増加に伴いさらなる成長が期待されています。
chocoZAPは事業成長を3フェーズで区分しており、現在はPhase 0の「ジムのバリアフリー化」を経て、Phase 1「ユニバーサルサービス化」の最終局面を迎えている段階です。今後はPhase 02「健康の社会インフラ化」に移行していく予定で、FC展開だけでなく会員にメリットがあるサービスの価値向上にも期待できそうです。
参考資料
大蔵 大輔