3.2 厚生年金に加入して長く働く
社会保険の適用拡大が進んでいるため、パートでも厚生年金に加入しやすくなっています。
厚生年金に加入して月10万円、10年間働けば、年金が約6万6000円増えます。フリーランスなどで国民年金に加入して働いても、年金は(満額以上)1円も増えないので、社会保険に加入できる仕事をみつけて長く働くことが年金を増やすポイントです。
また、65歳以降も仕事を続けることで、年金の繰下げ受給が可能になります。
繰下げ受給は、基礎年金と厚生年金のどちらか片方だけ繰下げることもできるので、基礎年金とパート収入で生活して、厚生年金だけ繰下げるという選択ができます。仮に70歳まで繰下げれば、繰下げた年金が42%増額され、生涯にわたって増額された年金を受け取れます。
3.3 副業を始める
年金以外の収入を得るために、副業を始めるのもいいでしょう。
副業収入を得られれば、不足する年金分を補うことができます。ただし、年金生活に入ってから急に副業を思い立って始めても、簡単には収入は得られないと思います。
そこで、50歳代から副業を始めておけば、副業を軌道に乗せる時間が作れます。50歳代から始められる副業なら、生涯にわたって続けられる可能性もあるでしょう。
3.4 健康を維持する
一見お金とは無関係に思えるかもしれませんが、健康維持が老後のリスクを避ける最も効果的な対策です。
健康を損なえば長く働くことが難しくなり、医療費の負担も増える可能性があります。50歳代のうちから体力作りやバランスの取れた食事を意識し、定期的に健康診断を受けるなど、健康的な習慣を身につけておきましょう。
参考資料
石倉 博子