2. じっくり育てて時間を味方につける長期投資

長期投資とは、時間を味方につけて資産を育て、長期にわたって投資を継続することで、複利の効果を得やすくなります。

複利とは、運用で得た利益を元本に加えて再投資し、その利益にもさらに利益がつく仕組みのことです。

長期投資の効果

長期投資の効果

出所:金融庁「資産形成の基本」

たとえば、毎月1万円ずつ想定利回り3%で20年間運用した場合、積み立て元本240万円が約330万円になると期待できます。

さらに40年間運用を続けると、元本480万円は約930万円になる見込みです。

このように、複利の恩恵を最大限活かすには、新NISAのような非課税制度が効果的です。

2.1 60歳未満の現役層では将来に備える人が増加傾向

2025年2月に内閣府より公表された「2024年度日本経済レポート」によると、60歳未満の現役層では、貯蓄や投資などで将来に備えている方の割合が増加しています。

現役層の今後の生活に関する意識

現役層の今後の生活に関する意識

出所:内閣府「2024年度日本経済レポート」

2.2 生活設計を立てている人の割合は33.4%

生活設計を立てている人は全体の33.4%であり、そのうち20年先までを見据えている人の割合は、25.2%でした。

生活設計を立てている人等の割合

生活設計を立てている人等の割合

出所:内閣府「2024年度日本経済レポート」

今後生活設計を立てる意向を含めると、全体の約8割の人が将来への対策を検討していることになります。

続いて、毎月5000円と5万円で20年間の積立投資をした場合のシミュレーションを見ていきましょう。