2025年5月16日、総務省統計局は「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)」を公表しました。
これによると二人以上世帯の貯蓄現在高は、前年比+80万円(+4.2)の1984万円に。6年連続の増加、2002年以降で最多となっています。
この記事では、同調査結果より、老後資金準備のラストスパートとなる50歳代の貯蓄にフォーカスしていきます。
1. 50歳代・二人以上世帯の貯蓄平均は《2000万円以上?以下?》
「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)」から、50歳代(50~59歳)の貯蓄事情を見ていきます。
1.1 50~59歳の貯蓄
- 貯蓄現在高:1798万円
- 負債現在高:729万円
50歳代の貯蓄額は「2000万円」のラインには届いておらず、全体における平均値と比べても、186万円少ないです。なお、純貯蓄額は1069万円となっています。
教育費や住宅ローンなどのコアな支出の終わりが見えてくる世帯も多い50歳代。これから貯蓄の成果が見え始めていく世帯が多い年齢層とも言えるでしょう。
次にこの「貯蓄」の中身についても見ていきます。