1.1 【60歳代】単身世帯と二人以上世帯の「貯蓄割合」を確認
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、60歳代・単身世帯の貯蓄割合は、以下のとおりです。
一方、60歳代・二人以上世帯の貯蓄割合は、以下の結果となりました。
上記のデータから、貯蓄額が3000万円以上の世帯の割合は、以下のとおりです。
- 60歳代の単身世帯(貯蓄3000万円以上保有):16.8%
- 60歳代の二人以上世帯(貯蓄3000万円以上保有):20.0%
60歳代の世帯では、全体のおよそ1〜2割が3000万円を超える金融資産を保有している一方で、まったく貯蓄を持たない世帯も少なくありません。
- 60歳代の単身世帯(金融資産非保有):27.7%
- 60歳代の二人以上世帯(金融資産非保有):20.5%
このように金融資産をまったく保有していない世帯のほうが、3000万円以上の資産を持つ世帯よりも多いというのが現状です。
厚生労働省が公表した「2023年 国民生活基礎調査の概況」によれば、年金だけで生活を賄えている世帯は全体の41.7%にとどまり、半数以上の高齢世帯が年金以外の収入や貯蓄を頼りに暮らしているのが現状です。
上記データからもわかるように、老後の生活を安定させるためには、ある程度の貯蓄が不可欠と考えられます。
では、65歳以上の年金世帯が実際に必要としている毎月の生活費は、どれくらいなのでしょうか。