8. 年金額改定通知書・年金振込通知書を確認しておこう
ここまで、2025年度の年金額改定や、シニアが実際に受け取っている平均年金月額について解説しました。
なかには「自分はいくら年金がもらえるのか気になる」という人もいるのではないでしょうか。
先述の通り、新年度(4月分)の年金が支給されるのは6月からとなっています。
このタイミングに合わせて「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」により、改定後の年金額が通知されます。
8.1 「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」で何がわかる?
- 年金額改定通知書:改定後の金額
- 年金振込通知書:変更後の振込額
※年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方は「「改定通知書」と「振込通知書」(はがきサイズ)」を一つにまとめた大判はがきが届きます。
8.2 《2025年》発送スケジュール
6月13日金曜日の支払いに向けて、6月4日水曜日から順次送付されています。
原則、年金額改定通知書と年金振込通知書が一体となった通知書になります。
5月分以降の公的年金が、在職中で支給停止となる方などには、5月1日木曜日から順次送付されます。
8.3 ねんきんネットでの表示
ねんきんネットの場合、5月9日金曜日から「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」の内容の確認が可能です。
基本的に、パソコンやスマートフォンで、24時間365日確認できます。
まだ利用したことがない方は、これを機会にログインして活用してみるのもよいでしょう。
9. 「将来受け取れる年金の見込額」と「理想とする老後の必要資金」を確認しよう
本記事では、公的年金のしくみや、受給金額の平均月額について解説してきました。
老後生活の大切な収入源となる公的年金です。
制度の概要や、実際に受け取ることのできる金額についてはしっかりと確認しておきましょう。
将来受け取れる年金の見込額と理想とする老後の必要資金を比べ、不足する場合には、できるだけ早いうちから資産形成に取り組んでいきましょう。
最近は、資産形成の手段として新NISAやiDeCoなどを活用した資産運用を取り入れたいという人が増えてきているようです。
しかし、資産運用は必ずしも増えるものではなく、資産が減少する価格変動リスクもあります。
資産運用を活用した資産形成を検討する場合は、どこまでのリスクなら許容できるのかを、ライフスタイルや家計の資産状況に応じて判断していきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです」~
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構 令和7年4月分からの年金額をお知らせする「年金額改定通知書」、「年金振込通知書」の発送を行います。
- 日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
- 内閣府「主要経済指標 2025年6月公表」
- 内閣府「月例経済報告 2025年6月11日公表」