4. 【2025年度の増額改定】6月13日支給分から「国民年金や厚生年金」は1.9%増額
公的年金は賃金や物価などを考慮して、年度ごとに見直しが行われます。
厚生労働省は2025年度(令和7年度)の年金額を、前年度と比べ1.9%引き上げることを公表しました。
公的年金は3年連続のプラス改定にはなりましたが、「マクロ経済スライド(※)」によって物価上昇率を下回る改定率となっています。
そのため、実質的には年金額は目減りしていることになります。つまり、物価上昇に年金額が追い付けていないのです。
※マクロ調整スライドとは:「公的年金被保険者(年金保険料を払う現役世代の数)の変動」と「平均余命の伸び」に基づいて設定される「スライド調整率」を用いて、その分を賃金と物価の変動がプラスとなる場合に改定率から控除するしくみ
またシニア世帯の多くは、下記の税金や社会保険料を「老齢年金からの天引き」で納めています。
- 介護保険料
- 公的医療保険(国民健康保険・後期高齢者医療制度)の保険料
- 個人住民税および森林環境税
- 所得税および復興特別所得税
年金見込み額は日本年金機構より毎年誕生月に送付される※「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。
しかし、老齢年金からの税金や社会保険料が天引きされる場合、額面通りにはもらえないことを理解しておくことが大切です。
※誕生日が1日の方は、誕生月の前月に送付されます。