5月も今日が最後となりました。6月になりますが、また「値上げ」の一カ月となりそうです。
帝国データバンクが2025年5月30日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年6月」によると、6月は合計1932品目の飲食料品が値上げとなるようです。
カレールウやだしをはじめ、海苔など、家庭にストックしてあるようなものの値上げが見られます。
値上げが続き、値段が上がることに意識してしまいますが、資産価値が目減りしている点にも留意が必要です。
資産価値を目減りさせないためには物価上昇率と同じレベルで資産を増やさなければいけません。年率1%に満たない預貯金では追い付けないとなれば資産運用を検討しても良いでしょう。
今回はNISA制度を活用して「積立投資」をした場合のシミュレーションを行ってみます。
1. 新NISAは「つみたて投資枠と成長投資枠」の2つ
旧NISA制度では非課税期間に期限がありましたが、2024年から導入された新NISA制度では、非課税期間が無期限となりました。
新NISAには2つの投資枠があり、それぞれの特徴を以下で詳しく解説していきます。
1.1 新NISAの「成長投資枠」とは?
成長投資枠は、従来の一般NISAに近いイメージで理解するとわかりやすいでしょう。
この枠では、投資信託だけでなく上場株式など幅広い商品に投資が可能で、つみたて投資枠よりも選べる投資対象が多いのが特徴です。
年間の投資上限は240万円で、新NISA全体の非課税投資枠は最大1800万円ですが、そのうち成長投資枠は1200万円までとなっています。
1.2 新NISAの「つみたて投資枠」とは?
つみたて投資枠は、従来のつみたてNISAの進化版と考えるとわかりやすいです。
この枠では、「信託報酬が低めに設定された株式投資信託」や「バランス型投資信託」など、選ばれた投資商品に限定して購入できます。
信託報酬が高い投資信託は対象外となるため、投資を始める前に対象商品をしっかり確認することが重要です。
なお、年間の投資上限額は120万円となっています。