2. 就業継続・再就職をする際の給付金

次に、シニア世代が定年後も就業を続ける場合、または再就職をする場合に国によって支給される給付金を紹介します。これらの給付は、高齢者が就業に対するモチベーションを維持することを目的として作られたものです。

紹介するのは雇用保険の制度であるため、支給対象となるのは雇用保険に加入する働き方をする人のみとなります。

2.1 高年齢雇用継続給付金

高年齢雇用継続給付は、60歳到達時点に比べて賃金が75%未満に低下した状態で働き続ける65歳未満の労働者に給付金を支給する給付制度です。

受給申請は原則として勤務先が行いますが、申請がされていなければ支給はされません。該当する可能性がある場合は、念のため会社に申請状況を確認してみましょう。

2.2 高年齢再就職給付金

高年齢再就職給付金とは、60歳以上の方が雇用保険の失業給付を受給している期間中に再就職した際に受けられる給付です。

失業前の勤務期間が5年以上あり、失業給付の残日数が100日以上ある人が対象となります。再就職先の給与が失業前の75%未満である場合、新しい職場での給与の最大15%が給付金として支給されます。