年金受給額《いまどきシニアの平均いくら？》 60歳～90歳代以上の国民年金・厚生年金《月額一覧表》でチェック【次の年金支給日は6月13日】支給される「4月・5月分」から年金は1.9%の増額へ。実際の受給額は6月に届く「年金振込通知書」で確認可能 | 3ページ目 | LIMO

3. 【グラフで見る】国民年金・厚生年金の《個人差・男女差》

さきほどは5歳刻みの平均受給額をご紹介しましたが、ここでは、60歳以上のすべての受給権者を対象とした国民年金と厚生年金の平均受給額を、全体と男女別に見ていきましょう。

同じく、厚生労働省年金局の「令和5年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。

【一覧表】60歳～90歳代以上《国民年金・厚生年金》平均年金月額

国民年金のみを受給する場合、全体、男性、女性の平均月額はいずれも5万円台で、男女差はさほどありません。

国民年金が原則として加入期間に応じて定額が支給される制度であることが要因だからでしょう。ボリュームゾーンも男女ともに6万～7万円となっています。

一方、厚生年金（国民年金部分を含む）の平均月額を見ると、男性は16万円台、女性は10万円台と、男女で大きな開きがあります。

ボリュームゾーンも男性が16万～19万円前後、女性が9万～11万円前後と、差が見られます。

この男女差は、現役時代の働き方の違いが要因であると言えるでしょう。一般的に、男性の方が平均勤続年数が長く、賃金水準も高い傾向にあります。よって、厚生年金の加入期間や納付した保険料が多くなり、それが老後の年金に反映されるのです。

ただし、平均額はあくまで全体像を示すもので、実際の受給額には大きな個人差があります。男女ともに、1万円未満の低年金の方から、20万円を超える高額受給の方まで、幅広く分布していますね。

自身の年金加入状況や働き方を振り返り、将来の年金受給額の見込み額を把握したうえで、老後の生活設計に繋げていけたら良いですね。

次では、年金の支給スケジュールを確認します。