2024年の公的年金の財政見通し(財政検証)を受けて、年金制度の改正が検討されています。

これから年金を受給する人は、年金の平均的な受給額や平均以上の年金をもらうにはどれだけの年収が必要か、気になる人もいるでしょう。

本記事では、会社員の年収と平均的な受給額について解説します。

年金を増やすために必要な年収を把握して、老後対策に役立てましょう。

1. 厚生年金の平均受給額

厚生労働省の「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給権者の平均受給額は月14万6429円です。

ただし、男性の平均受給額は月16万6606円、女性は10万7200円と大きな開きがあります。

厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均額は月額で14万6429円でした。

男女差が生じる原因は、男性のほうが厚生年金の受給額の計算基礎となる加入期間が長く、収入が高いことです。

平均以上の年金を受給するための年収を考える前に、受給額の計算方法を確認しておきましょう。