9. 《現役世代も知っておきたい》「年金」の基本について
今のシニア世代の年金受給額がどれくらいかについても見てきました。では、実際に受給する年齢になった場合の手続きなど、皆さんはご存じでしょうか?
ここでは、若い世代が最低限知っておきたい「年金」の基本について、説明します。
9.1 Q 年金はいつ支払われますか。毎月でしょうか。
→A 年金は、原則年6回に分けて、偶数月の15日に支払われます。
年金は原則として偶数月の15日に、前月までの2か月分が支払われます。15日が土日祝日の場合は、直前の平日に支払われます。
年金支払スケジュール
- 2月:12月・1月分
- 4月:2月・3月分
- 6月:4月・5月分
- 8月:6月・7月分
- 10月:8月・9月分
- 12月:10月・11月分
受け取り方としては、ご自身が指定した口座振込または、ゆうちょ銀行窓口での受け取りの2種類の方法があります。
受け取り方法
- 口座振込:指定の金融機関口座に自動振込されます
- ゆうちょ銀行窓口:年金送金通知書記載の窓口で受け取ります
10. ライフプランに合った資産形成の方法を考えてみよう
ここまで、年金生活者支援給付金について詳しく見てきました。
このような給付金は、年金だけでは生活が厳しい方にとって大きな助けとなる制度です。ご自身やご家族が対象になるかどうか、改めて確認しておくことをおすすめします。
一方で、現役世代の方にとっては、将来の生活を年金や給付金だけに頼るのではなく、自ら資産を形成していくことがますます重要になってきます。
その手段のひとつとして「個人年金保険」があります。これは、老後の年金を自分で準備するための方法であり、一定の条件を満たせば所得控除の対象にもなるため、節税効果も期待できます。
ただし、商品によっては運用リスクや解約時の制約があるものもあるため、内容をしっかり理解したうえで検討することが大切です。
老後の安心につなげるために、まずはご自身のライフプランに合った資産形成の方法を、今のうちからじっくり調べてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
- 日本年金機構「年金Q&A (年金の支払い)」
筒井 亮鳳