働き盛りの現役世代のなかには、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で将来の年金見込み額をチェックしている方も多いでしょう。老後にいくら年金がもらえるか、気になりますよね。
現役時代の給与とは違い、年金は「2カ月に一度」、前月分までの2カ月分が後払い式で支給されます。家計管理のテンポも変わってくるでしょう。
加えて、年金額は「世帯単位」で考えておきたいところです。次の年金支給日「6月13日 金曜日」には、「標準的な夫婦世帯」は「約46.5万円」を受け取るとされています。
今回は、年金のしくみの基本に触れたあと、この「標準的な夫婦世帯」について、詳しく確認していきます。
1. 【年金のしくみ図】国民年金＋厚生年金《年金制度は2階建て》
日本の公的年金のしくみをおさらいしましょう。
日本の公的年金は「2階建て構造」と表現されます。これは、1階部分にあたる「国民年金」と2階部分にあたる「厚生年金」から成り立つためです。
国民年金の加入対象は、原則として、国内在住の20歳以上60歳未満の全ての人。年金保険料（※1）は全員一律です。一方、厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた年金保険料（※2）を納めます。
国民年金は、年金保険料を全期間（480月）納付すると、65歳から満額（※3）を受給できます。未納期間に応じて満額から差し引かれるルールです。
そんな中「標準的な夫婦世帯」は6月13日の年金支給日に「約46万円」支給されることがわかっています。これはどのようなことでしょうか。次で詳しく見ていきましょう。
※1 国民年金保険料：2025年度は月額1万7510円
※2 保険料額は標準報酬月額（上限65万円）、標準賞与額（上限150万円）に保険料率をかけて計算される
※3 国民年金の満額：2025年度は月額6万9308円
