株式会社Wizleapが40〜69歳の男女300名を対象に老後資金についてシニアアンケート調査を行ったところ、「老後資金の貯蓄がどの程度進んでいると感じますか」という質問に対して、貯蓄できていないと感じている人は53.7%でした。
また、1000万円以上の貯蓄がある人の約3割も「貯蓄できていない」と感じているとのことで、老後について不安を感じ、できるだけ貯蓄を増やしたいと考える40~60歳代の方も多いといえそうです。
40~50歳代の方は現役で働く方も多いですが、実際にどれくらいの貯蓄を保有しているのでしょうか。
今回は40歳代と50歳代の貯蓄事情を見ていきます。
老後資金に備える方法についても見ていきましょう。
1. 40歳代の貯蓄額の平均値と中央値はいくら?
金融経済教育推進機構が行った調査「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、40歳代・ひとり世帯の貯蓄額の平均値と中央値は以下のとおりです。
1.1 40歳代・ひとり世帯の貯蓄額の平均値と中央値
- 平均値:883万円
- 中央値:85万円
平均値と中央値をどう感じるかは人それぞれですが、金額ごとにみると金融資産を保有していないと回答している世帯が全体の33.3%となっています。
では、二人以上世帯はどうでしょうか?
貯蓄額の平均値と中央値は以下のとおりでした。
1.2 40歳代・二人以上世帯の貯蓄額の平均値と中央値
- 平均値:944万円
- 中央値:250万円
単身世帯よりは、多い印象です。
とくに中央値は150万円以上の差となりました。
ちなみに、二人以上世帯も金融資産を保有していないと答えた世帯が全体の25.7%いました。
単身世帯よりも割合は少ないですが、およそ4分の1が貯蓄額ゼロとなっています。