6月13日は2カ月に1度の年金支給日でした。厚生労働省年金局のデータによると、老齢年金の平均月額は国民年金が5万7584円、厚生年金が14万6429円です。
年金生活が目前に迫り、収入の減少に不安を感じる人は少なくないでしょう。
そんな中、一定の条件を満たせば年金に上乗せして支給される「加給年金」という制度があります。
たとえるなら「年金版の扶養手当」で、配偶者や子どもを扶養している人が対象です。
意外と知られていない制度のため、気づかずに受け取れていない人もいるでしょう。この記事では、加給年金の対象者・金額・注意点などをわかりやすく解説します。
1. 「加給年金」は年金版の扶養手当?
厚生年金に長く加入していた人が、一定の条件を満たす配偶者や子どもを扶養している場合、「加給年金」と呼ばれる年金の上乗せを受けられる制度があります。
この制度は、扶養している家族がいる年金受給者に対して支給されるため、「扶養手当」や「家族手当」といった名称で呼ばれることもあります。
簡単に言えば、年金版の「扶養手当」といったイメージです。
定年後は収入が減る家庭が多いため、こうした加給年金は家計のサポートとして重要な役割を果たします。
ただし、加給年金をもらうためには、扶養している家族の年齢や収入など、いくつかの細かな条件を満たす必要があります。
次の章では、その具体的な条件について詳しく見ていきます。