PGF生命「2025年の還暦人に関する調査」※によれば、今年還暦を迎える人で「友人・知人などの交友関係にお金を使っている」人は全体で約6割。

また、趣味のためにお金を使っているかを聞いたところ「使っている」人は68.5%でした。

※2025年5月13日公表。調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする、今年還暦を迎える1965年生まれの男女。2000サンプル。

友人との付き合いや趣味は人生の楽しみの中の一つとなりますが、60歳になる方で趣味や交友関係でお金を使っている人は6~7割程度となるようですね。

老後、自身の望む暮らしをおくるために大切になるポイントとして主に「住む場所」と「お金」があります。

特におひとりさまは自身で住む場所や暮らし方を自由に決めやすいからこそ、悩むところもあるでしょう。

今回はおひとりさまが過ごしやすい都道府県と、おひとりさまの貯蓄事情についても見ていきます。

1. 【都道府県別】おひとりさまの満足度&おひとりさまへのやさしさが高いのはどこ?

ジブラルタ生命が行った「おひとりさまに関する調査2024」を参考に、まずはひとりの満足度が高い都道府県について男性と女性に分けて紹介します。

1.1 【男性編】ひとりの満足度が最も高いのは兵庫県

男性の場合、ひとりの満足度が最も高いのは兵庫県でした。

神奈川県、広島県がそれに続きます。

  • 兵庫県:62%
  • 神奈川県:54%
  • 広島県:50%
  • 岩手県、石川県、京都府、鹿児島県:48%

1.2 【女性編】ひとりの満足度が最も高いのは神奈川県

女性は男性とは異なり、ひとりの満足度が最も高いのは神奈川県でした。

ついで、京都府、愛媛県、大分県の満足度が高くなっています。

  • 神奈川県:64%
  • 京都府、愛媛県、大分県:62%
  • 福岡県:60%(実質5位)

神奈川県や京都府は男女ともにおひとりさまの満足度が高いようですね。

また、同調査より独身の人に対する「やさしさ」を 100点満点で評価した場合、高かった都道府県もみてみましょう。

1.3 【男性編】独身の人に対する「やさしさ」ランキング

  • 徳島県:58.5点
  • 福岡県:58.3点 
  • 大阪府:57.6点
  • 沖縄県:56.0点
  • 東京都:55.9点

男性で最も高い順に上記となり、共通点としては西日本が多くなっています。

1.4 【女性編】独身の人に対する「やさしさ」ランキング

  • 埼玉県:62.3点
  • 東京都:61.8点 
  • 福岡県:59.9点 
  • 北海道:59.1点
  • 新潟県:59.0点

女性の方は東日本が多い結果となりました。

男女ともに東京都と福岡県は共通して高くなっています。

2. おひとりさまの貯蓄額の平均値と中央値はいくら?

都道府県別の満足度や優しさを感じる度合いをみてきましたが、生活を支えてくれるのはほかに「お金」です。

では、おひとりさまの貯蓄額の平均値と中央値はどれくらいなのでしょうか?

金融経済教育推進機構が公表した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」で、各世代の金融資産保有額の平均値と中央値を算出しているので参考にチェックしていきましょう。

金融資産額には預貯金のほかに、株式、投資信託、生命保険といった金融商品が含まれています。普段出し入れしたり、引き落としに備えていたりする普通預金残高は含まれていません。

単身世帯・各世代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)1/1

単身世帯・各世代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとに筆者作成

おひとりさまの年代別の貯蓄額、平均値と中央値は以下のとおりです。※金融資産を保有していない世帯も含む

2.1 おひとりさまの年代別の貯蓄額(平均・中央値)

  • 20歳代:平均値161万円・中央値15万円
  • 30歳代:平均値459万円・中央値90万円
  • 40歳代:平均値883万円・中央値85万円
  • 50歳代:平均値1087万円・中央値30万円
  • 60歳代:平均値1679万円・中央値350万円
  • 70歳代:平均値1634万円・中央値475万円

どの年代も平均値と中央値に差があるので、貯蓄が多い人と少ない人の差が大きいと予想できます。

50歳代になると、平均値が1000万円を超えます。

中央値は、60歳代になると大きく増えています。これは退職金などが考えられるでしょう。

3. ひとりの時間を有効活用してやりたい3つのこと

おひとりさまは、ひとりの時間を有効活用して老後に備えたいところです。

  • 生活費を把握する
  • 貯蓄を増やす習慣を身につける
  • 資産運用や税金対策への理解を深める

上記の3つをやっておくと、老後生活がより豊かになるかもしれません。

3.1 生活費を把握する

ひとりの時間を有効活用して、生活費を把握しておくとよいでしょう。

具体的には、以下のような項目をチェックしてみてください。

  • 食料費
  • 住居費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料 など

生活費をチェックしたら、年齢に合わせて生活のダウンサイジングなども考えるといいかもしれませんね。

3.2 貯蓄を増やす習慣を身につける

ひとりの時間を活用して、貯蓄を増やす習慣を身につけるのもおすすめです。

「いきなり貯蓄を増やす習慣と言われても、何をすればいいのかわからない」という人は、手始めに先取り貯金に取り組んでみるとよいでしょう。

「給料が入ったら、まず貯金する」ーこの癖をつけておくと、着実に貯蓄額を増やせる可能性が高いです。

3.3 資産運用や税金対策への理解を深める

ひとりの時間を活用して、資産運用や税金対策への理解を深めるのもよいでしょう。

資産運用は効率よく貯蓄額を増やせるのですが、リスクもつきものです。

そのため、すぐに始めるのではなく、ひとりの時間をうまく使って手法やリスクなどの知識を習得するのがおすすめです。

また、貯蓄額を増やすときに収入を上げることを考える人がいますが、収入が上がると税負担も増加する場合があります。

そこで、税金対策についても併せて理解を深めておくと手元に残るお金を増やせるかもしれません。

知識や情報は大きな武器になります。

この機会に、少しずつ習得してみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子