公的年金は、老後の暮らしを支える柱となる大切な制度です。その一方で、しくみやルールが複雑で分かりにくいと感じる人もいるでしょう。

今回は、年金の支給スケジュールや「2階建て」の構造といった基本事項を整理したあと、令和のシニア世代が「実際に」どの程度の年金を受け取れているかを見ていきます。

そして物価高騰が続くなか、年金だけで日常生活費をカバーできている世帯は多数派なのでしょうか…。記事後半では、60歳代・70歳代の意識調査の結果についてものぞいてみましょう。

1. 【年金支給スケジュール】次の年金支給日は「6月13日(金)」

公的年金の支給日は「偶数月の15日」となっています。

15日が土日・祝祭日の場合、支給日は直前の平日に前倒しとなるため、次の年金支給日は「6月13日 金曜日」です。

【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成

 

年金支給日:支給対象月

  • 2025年4月15日(火) :2月・3月分
  • 2025年6月13日(金) :4月・5月分
  • 2025年8月15日(金) :6月・7月分
  • 2025年10月15日(水) :8月・9月分
  • 2025年12月15日(月) :10月・11月分

このように、前月までの2カ月分がまとめて「後払い式」で支給されます。次では、国民年金と厚生年金のしくみの基本をおさらいしておきましょう。