「もしかして私って、夫に依存しているかも…」と思っているあなた、日々の生活を振り返ってみてください。何か夢中になれるものはありますか? 夫以外に心から愛している存在はありますか? 毎日、忙しくしていますか?
夫に依存してしまう人は、「生活が夫中心に回っている」という人が多い傾向にあるように思います。他に愛情を注ぐものがないから夫を強く愛しすぎる、毎日これといってすることがないから、自分の世界が夫中心になっている…。
「それでいい、それで幸せ」という人もいるでしょう。それはそれでいいことだと思います。でも、そんな毎日が苦しい、しんどい、という人は、もっと周りに目を向けてみるといいかもしれません。
仕事を始める、何か習い事をする、友達との時間を楽しむ…。図書館に行って本を借りる、ウォーキングやジョギングをしてみる、などもいいかもしれませんね。とにかく「何かを始めること」をおすすめします。そして、自分だけの世界を構築し、育てていくこと。これが大切です。
そしてもうひとつ、あなたは自分に自信を持っていますか? 自分は愛されるに足る存在だ、と堂々と言えますか?
夫のことを束縛してしまう人は、自分に自信がない傾向にあるのかもしれません。自分が愛されているのかどうか不安、自信がないからどうしても夫のことが信用できない。いつか自分のもとを離れていくのではないか、と考えてしまう…。そんな気持ちが常に頭を支配しているのかもしれません。
自分に自信がなく、不安感にさいなまれる人は、まず自分を愛することから始めてみませんか?
「今日は夫のスマホを見たい衝動に打ち勝つことができた。そんな自分はとっても素敵だ」
「今日は、夫が飲みに行くのを頑張って笑顔で送り出すことができた。とっても心の広い妻を演じることができた自分は偉い」
そんな風に、自分で自分を褒めてあげて、労わってあげてください。そして、苦しい気持ちになったときは「私はこんなにも夫を愛している、健気な妻なんだ」と自分を抱きしめてあげましょう。「夫に愛してもらいたい」という努力を「自分で自分を愛する」ことに費やしてみましょう。
あなたは法で守られている
そして、最後に覚えておいてほしいこと。あなたは法律で認められている「夫のパートナー」なのです。法律であなたの「妻」という存在は認められ、守られている。これってすごく大切なことですよ。世の中に何十億といる女性の中でたった一人、あなたという存在のみが、堂々と「妻である」と名乗っていいんです。
彼はあなたを選んだのです。このことを忘れずに、程よい距離感を楽しむようにしてみませんか? 大丈夫。あなたは幸せになっていいんです。
大中 千景