夫の帰りが遅いと不安になる、夫が飲み会に参加するのがイヤ、夫の携帯が気になってついついチェックしてしまう…。これを「愛情」だと錯覚してしまっている人はいませんか? 実はこれらの行動、愛情ではなく夫への依存かもしれません。パートナーがあなたの言動を窮屈に感じてしまう前に、夫依存を克服する方法を考えてみましょう。

こんなに愛しているのに…

28歳のMさんは結婚3年目。30歳のご主人と2人暮らし。Mさんは二言目には「主人のことが大好きなんです」と口に出すくらい、自他共に認める仲のよい夫婦です。

大好きなご主人と一緒に生活ができ、人生を共にすることができる…。ご主人のために家を掃除し、食事を作る。夜が更けるとふたりでお酒を飲みながらテレビを見る…。幸せな毎日なのに、Mさんの心には黒いものが渦巻いています。それは「嫉妬と不安」。

「とにかく側に主人がいないと不安なんです」

Mさんはその苦しい胸の内を明かしてくれました。

「帰りが遅いと、誰か女性と会っているんじゃないかと不安になって、何度も電話をかけてしまいます。会社の飲み会や、友人との飲み会も、誰が参加するのか、帰りは何時になるのか聞かないと気が済まない。もちろん何度も電話をしてしまいます。こんな私に主人がウンザリして『いい加減にしてくれ』なんて言われるともうパニック。『嫌われたんじゃないか』『離婚されるんじゃないか』とそればかり考えてしまいます。

朝早く起きて主人のスケジュール帳、財布、スマホをチェックするのが習慣です。予測変換や電話の履歴までチェックして、誰か女性の影がないか徹底的に調べるんです。いけないとわかってるのに、やめられないんです。このままでは本当に愛想を尽かされてしまう、とわかっているのに…」

なんだか「ここまでヤキモチ焼かれるなんて、ご主人愛されてますね」なんて呑気に返答できない雰囲気。「愛してほしい、私を安心させてほしい」という彼女の心の叫びが聞こえてくるようでした。

夫を愛する自分を愛して