3. 相続トラブルは意外と少なくない
最高裁判所の「令和5年 司法統計年報(家事編)」によると、遺産分割に関するトラブルの件数は1万3872件にものぼっています。数字を見ると、相続をきっかけにしたトラブルは決して珍しいことではないことが分かります。
遺産分割事件数
「うちは大丈夫」と思っていても、いざそのときが来ると、思わぬ行き違いや誤解から話がこじれてしまうケースも少なくありません。万が一に備え、家族の中で相続に関する考え方や希望を、元気なうちから共有しておくことが大切です。
定期的に話し合いの場を設けて、必要に応じて専門家のアドバイスも受けながら、安心できる備えを整えておきましょう。
とはいえ、葬儀費用などでどうしても資金が必要な場合もあるでしょう。
では、やむを得ない事情で「故人の口座からお金を引き出したい」場合はどうすれば良いのでしょうか。