老齢年金の受給開始年齢は原則65歳となっています。この時、年下の配偶者や子どもを扶養されている方は「加給年金」の対象になるかもしれません。
家計を支えてきた人が年金生活に入るにあたり、世帯の収入が大きく減ることになります。
加給年金は、まだ老齢年金の受給開始年齢に到達していない配偶者、子どもがいる年金受給者への扶養手当のような役割をはたします。
本記事で、加給年金の対象者や受給要件、加算される金額について確認していきましょう。
1. 【加給年金】年下の配偶者や子どもを扶養している人は対象かも?!
厚生年金に長く加入していた人が、特定の条件を満たす配偶者や子どもを扶養している場合、「加給年金」と呼ばれる年金の上乗せが受けられる制度があります。
この制度は、扶養している家族がいる年金受給者に対して支給されるため、「扶養手当」や「家族手当」とも呼ばれています。
いわば年金版の「扶養手当」といった位置づけです。
定年退職後の世帯では収入が減少するため、家計の補助として大きな意味を持つ制度といえるでしょう。
ただし、加給年金を受け取るためには、扶養されている家族の年齢や収入などに関して細かい要件があります。
具体的にどのような条件を満たす必要があるのか、次の章で詳しく紹介します。