4. 失業保険に関する疑問・質問

最後に、失業保険に関する疑問や質問にQ&A形式でお答えします。

4.1 Q1:失業保険(基本手当)はどのくらい(何日分)受給できますか?

A1:雇用保険の被保険者であった期間、年齢、離職理由によって異なります。

<自己都合・定年などによる離職>

<自己都合・定年などによる離職>

出所:ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」をもとに筆者作成

※特定理由離職者については、被保険者期間が6か月(離職以前1年間)以上あれば基本手当の受給資格を得ることができます。

<解雇や倒産などによる離職>

<解雇や倒産などによる離職>

出所:ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」をもとに筆者作成

4.2 Q2:失業保険(基本手当)は1か月いくらもらえますか?だいたいの金額をおしえてください。

A2:正確な金額は離職票に基づき計算しますが、給与の総支給額(控除前の金額。賞与は除く)により、概ね以下のとおりです。

  • 平均して月額15 万円程度の場合、支給額は月額11 万円程度
  • 平均して月額20 万円程度の場合、支給額は月額13.5 万円程度(60歳以上65歳未満は月額13万円程度)
  • 平均して月額30 万円程度の場合、支給額は月額16.5 万円程度(60歳以上65歳未満は月額13.5万円程度)

※ 給付額には上限・下限があります。

4.3 Q3:失業保険(基本手当)が受給できる期間はいつまでですか?

A3:原則として、離職日の翌日から1年間です。

この期間内の“失業の状態”にある日(受給手続き後の日数)について、所定給付日数を限度として支給されます。そのため、所定給付日数を受給し終わっていなくても、離職日の翌日から1年を過ぎてしまうと支給を受けられないので、早めに手続きをしましょう。

なお、受給期間内に病気やケガ、妊娠、出産、育児などの理由により、30日以上続けて就職できない期間がある場合は、延長申請を行うことで、その期間分(所定の受給期間と合わせて最長4年間)受給期間を延ばすことができます。                                              

参考資料

石倉 博子