国民全員へ一律2万円を給付し、さらに低所得者世帯や子育て世帯には2万円上乗せする案が検討されています。
2025年6月17日に行われた記者会見では「減税の方が効果がある」という異論に対し、「消費税減税などの減税政策よりも、物価上昇に負けない賃上げの実現こそが基本であり、急務である」と石破総理は述べています。
賃上げが物価上昇を上回るまでの間の対応として、給付金を検討するとの見解です。
物価上昇により家計が苦しくなる昨今、こうした給付金情報が気になるという方もいるでしょう。
実は、今話題の給付金とは全く別の制度として、年金受給者が継続的にもらえる可能性のある「年金生活者支援給付金」があります。
誰もがもらえるわけではなく対象者が限定されている点に注意が必要ですが、該当すれば2ヶ月に1度受け取れるというものになります。
申請しないともらえないお金なので、しっかり押さえておきましょう。
1. 継続的に「公的年金に上乗せ」年金生活者支援給付金とは?
「年金生活者支援給付金」とは、低所得の年金受給者の生活を支えるための給付金制度です。
2019年に始まった比較的新しい制度で、財源の一部は消費税率の引き上げ分が充てられています。
昨今話題となっている「住民税非課税世帯等への給付金」とは異なり、2カ月に一度、年金に上乗せして支給されるもので、受給中の年金に合わせて、以下の3種類が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
このうち、シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」の対象者について見ていきましょう。