7. ねんきん定期便やねんきんネットで年金見込額を確認して老後の備えを
今回は年金制度の仕組みから、1歳刻みの年齢別に令和シニアがいくらぐらい年金を受け取っているか詳しく見てきました。
年金は国民年金と厚生年金の2階建てで、働き方などによって将来受け取れる年金の種類が異なります。自営業やフリーランスの方は国民年金のみの受け取りですが、会社員や公務員は国民年金と厚生年金の両方を受け取ることができます。
厚生労働省年金局のデータによれば国民年金の平均年金月額(全体)は5万7584円です。老後の生活を支えるのに、ひと月5万円台の年金で過ごすのは厳しいという方がほとんどでしょう。
そのため、国民年金しか受け取れない場合は年金以外に頼れる老後資金を現役時代の今のうちから準備しておく必要があるでしょう。
一方、厚生年金については平均年金月額(全体)が14万6429円となっていますが、厚生年金は収入に応じて納める年金保険料が異なります。
納めた年金保険料が高いほど、将来受け取れる年金も多いなど、個人間で受給額に大きな差が出やすいです。
そのため、厚生年金を受け取れるから将来は大丈夫と安心するのではなく、ねんきん定期便やねんきんネットで年金見込額を確認し、年金では不足しそうな老後資金を今のうちからしっかり準備しておくことが大事でしょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「老齢年金請求書の事前送付」
- 日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金」
鶴田 綾