5. 老後は年金だけでは赤字になる可能性が大!老後の貯蓄をしておこう
本記事では、65歳以上無職夫婦の1ヶ月の平均的な家計収支について紹介していきました。
2025年4月から年金額は増額されましたが、実際には物価の上昇に対して増額率が十分に追いついておらず、年金の実質的な価値が低下しています。
このまま物価が上昇し続けると、年金の実質的な価値はさらに減少するため、老後の資金準備が一層重要になります。
老後資金の準備を進める際は、まず自身の年金見込額と、本記事で紹介した家計収支のデータを参考にして「家計収支シミュレーション」を行い、毎月どのくらいの赤字が発生するかを確認しましょう。
そのうえで、NISAやiDeCoなどの制度を活用し、着実に老後に向けた資産形成を進めていくことが重要です。
参考資料
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
中本 智恵