2. 予備試験2回、司法試験1回で合格し弁護士に
日本で弁護士になるためには、「法科大学院ルート」と「予備試験ルート」の2つのルートがあります。
一般的なのは法科大学院ルートで、大学の法学部を卒業したのちに法科大学院に進学し、司法試験に合格、司法修習を終了する、という流れ。所要期間は約6年です。
一方、@crazy_traveler1さんが選択したのは予備試験ルート。法科大学院を修了するかわりに司法試験予備試験を受験して合格し、その後に司法試験、司法修習という流れです。予備試験ルートの場合は所要期間は3~5年ですが、予備試験の難易度は最難関。
2023年度は1万2569人が受験し、合格したのは449人という狭き門です(出所:法務省「令和6年司法試験予備試験の結果について」)。
@crazy_traveler1さんはそんな予備試験を2度目の受験で2023年に合格。その年の司法試験にも合格し、2024年3月から始まった司法修習を終え、晴れて弁護士になったといいます。
数ある職の中から弁護士を志した経緯を@crazy_traveler1さんに聞いてみると、「理由は複合的なものですが、前職で務めていたIT業界の技術にはあまり興味を抱けなかったものの、法律の勉強には多少の面白みを感じたことが一つの理由です」と話してくれました。
司法試験に合格するまで一番苦労したことについても伺うと、「これまで法律の勉強をしたことがなく、かつ、法律の勉強をしている人も周囲にいなかったため、理解できない内容にぶちあたったときは、気軽に相談できる人もおらず、乗り越えるのに苦労しました」とのこと。
元々法律の知識があったわけではなく、かつ周囲に頼れる人がいない状況で弁護士になってしまうとは、@crazy_traveler1さんのとてつもない努力と行動力に驚かされますね。
ちなみに、趣味の海外旅行では160カ国を訪問している@crazy_traveler1さん。世界各地を旅してきた理由についても聞いてみると、「暇だったからですかね笑」と一言。「暇」を原動力に人生を切り開く@crazy_traveler1さんの生きざまに、多くの人が驚かされたのでした。
弁護士になりました https://t.co/v2BCi1j1GT pic.twitter.com/XyqcdGBRCL
— 基本一人旅 (@crazy_traveler1) April 12, 2025
3. 司法試験と司法試験予備試験の受験料は?
弁護士バッジが話題となったことに関連し、ここからは司法試験と司法試験予備試験の受験料を紹介します。
法務省が公表している司法試験の受験概要によると、司法試験を受験するのに必要な受験手数料は2万8000円。また、司法試験予備試験の受験手数料は1万7500円となっています。
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている弁護士になった驚きの「理由」を紹介しました。
参考資料
小野田 裕太