2. 年金額は1.9%増額!なぜ6月支給分からなの?

2025年6月支給分より、年金額は1.9%引き上げられることが決定しています。

  • 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(+1308円)
  • 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(+4412円)

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

なぜ6月支給分からの変更になるのかというと、年金は後払い方式をとっているからです。

年金の改定は年度ごとに行われ、2025年度のスタートである4月分から増額されます。しかし後払い方式のため、4月分の年金が振り込まれるのは6月になります。

これにより、年度スタートから2ヶ月遅れて、ようやく増えた年金額を得ることができるというわけです。

また、物価上昇率が年金額の増加率を上回る場合、受け取る年金の金額は増えても、「実質的な目減り」と言える点にも注意しましょう。

次では、直近の資料をもとに、年代別の年金額(月額の平均)を紹介していきます。