3. 【老齢年金生活者支援給付金】いくらもらえるの?
年金生活者支援給付金の給付基準額は、物価の変動に応じて、毎年度改定を行う仕組みとなっています。2025年度は2024年度から2.7%の増額改定となり、月額5450円が基準額となりました。
基準額5450円は40年間保険料を納付した人の給付金額です。実際は保険料納付済期間、保険料免除期間に応じて算出されます。
<給付金額の計算式>
(1)と(2)を合計したものが給付金額となります。
(1) 保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5450円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
(2) 保険料免除期間に基づく額(月額) = 1万1551円※× 保険料免除期間/ 被保険者月数480月
※1956年4月2日以後生まれの人の場合。生年月日と免除の種類で金額が異なります。
たとえば、保険料納付済期間が360月で保険料全額免除期間が120月の人の場合は、次のように計算します。
(1) 5450円×360/480 = 4088
(2) 1万1551円×120/480 = 2888
(1)+(2)= 6976円
老齢基礎年金の月額に6976円が上乗せされます。
免除期間がある人の方が給付金額が多くなるのは、免除によって元々の老齢基礎年金額が少なくなっているためです。その差を補うために、給付金が増額されます。ただし、老齢基礎年金と給付金の合計額は、納付した期間が長い人の方が多くなります。