一年の中でお金について考えるとよいタイミングは年末年始や夏休みなどの長期休暇、そして春です。
春は就職や転職、異動、また子どもの入学や就職などにより、家計収支が変わりやすい時期。
だからこそ家計を見直し、貯蓄の金額や方法を見直すことで効果的に貯蓄ができる場合もあります。
とはいえ、「貯蓄を増やしたいけどうまく増やせない」「自分の行動のどこにお金が貯まらない理由があるのかわからない」方もいるでしょう。
今回は20~70歳以上の平均貯蓄額をみたあと、お金が貯まらない人のやりがちな行動と、効率よく貯蓄するステップをご紹介します。
1. みんなの平均貯蓄額はいくら?60〜69歳でピークを迎える!
厚生労働省は、「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況|Ⅱ各種世帯の所得等の状況」で年代別の平均貯蓄額と平均借入金額を公表しています。※2023年版は貯蓄額の調査がないため2022年調査を使用します。
1.1 1世帯あたりの平均貯蓄額
- 全世帯:1368万3000円
- 29歳以下:245万1000円
- 30〜39歳:717万8000円
- 40〜49歳:925万8000円
- 50〜59歳:1248万4000円
- 60〜69歳:1738万8000円
- 70歳以上:1594万7000円
1.2 1世帯あたりの平均借入金額
- 全世帯:390万6000円
- 29歳以下:287万8000円
- 30〜39歳:1211万4000円
- 40〜49歳:970万4000円
- 50〜59歳:544万9000円
- 60〜69歳:192万3000円
- 70歳以上:80万1000円
30歳以下は、まだ年収も少なく貯める期間も短いためほかの世代と比較しても貯蓄額が多いとはいえません。
しかし、年齢が上がるにつれて貯蓄額は増加していき、60〜69歳でピークを迎えます。
また、30歳代から40歳代にかけては、結婚・集っさんなどライフイベントがあり住宅を購入する方もいるため、借入金額が増加していると考えられます。