3. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄は平均でどれほどか
50歳代が思う「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」は平均で1916万円でした。
実際、60歳代が保有する金融資産について、金融経済教育推進機構(J-FREC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」から「60歳代・二人以上世帯」の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)のデータを眺めていきます。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
3.1 60歳代の二人以上世帯:金融資産保有額一覧
60歳代・二人以上世帯の貯蓄額の平均は2033万円でした。
ただし、より実態に近い中央値は650万円にまで下がります。
保有額帯ごとの世帯分布も見てみましょう。
- 金融資産非保有:20.5%
- 100万円未満:6.5%
- 100~200万円未満: 5.3%
- 200~300万円未満: 3.7%
- 300~400万円未満:3.1%
- 400~500万円未満:3.1%
- 500~700万円未満:6.3%
- 700~1000万円未満:5.3%
- 1000~1500万円未満:8.9%
- 1500~2000万円未満:5.8%
- 2000~3000万円未満:8.0%
- 3000万円以上:20.0%
- 無回答:3.6%
60歳代・二人以上世帯で「貯蓄が2000万円超」となるのは23.6%となります。一方、「金融資産非保有=貯蓄ゼロ」世帯も20.5%と、ほぼ同じ割合でした。
目標が達成できた世帯もあれば、届かなかった世帯もあるのではないでしょうか。