総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年度(令和6年度)平均 (2025年4月18日公表)」によれば、2024年度の生鮮食品を除く総合指数は、前年度比で2.7%の上昇でした。
費目別にみれば生鮮野菜 16.0%、穀類 12.4%、生鮮果物 13.5%、電気代 13.1%、教養娯楽サービス 5.0%など、食料品から光熱費、旅行やレジャーに至るまで値上げがとなっています。
終わらぬ物価高の中、貯蓄への想いが高まる方も多いと思いますが、まとまった貯蓄を貯めるのは簡単ではありません。
特に老後は年金以外の収入がない場合もあるため、3000万円くらいは備えたいという方もいるでしょう。
今回は老後に貯蓄3000万円以上ある世帯の割合と、お金を貯める4ステップをご紹介します。
1. 【60歳代】貯蓄3000万円以上の割合は何パーセント?
早速ですが、金融経済教育推進機構の公表した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考にして、60歳代の貯蓄3000万円以上の割合を見ていきましょう。
単身世帯の貯蓄3000万円以上の割合は、16.8%でした。
さらに、一時的に話題となった老後2000万円問題をクリアしているのは、全体の22.9%です。
また、二人以上世帯の貯蓄3000万円以上の割合は、20.0%でした。
二人以上世帯は、単身世帯と比べるとやや割合が大きいといえます。
2000万円以上の貯蓄を持っている世帯まで含めると、さらに全体の3割程度まで増加します。
ただし、単身世帯も二人以上世帯も金融資産を持っていない人が全体の20%以上存在し、貯蓄のある世帯とない世帯との差が大きくなっているかもしれません。