3. 老後生活を豊かに送るためにはどうすればいいの?
60歳代の貯蓄額や年金の平均受給額がわかっただけでは、老後生活を豊かに送れないかもしれません。
そこから、どうすれば老後生活を豊かに送れるのかを具体的に考えましょう。
3.1 金融リテラシーを高める
金融リテラシーは、豊かな生活を送るために必要なお金にまつわる知識、判断力のことを指しています。
金融リテラシーと聞くと何やら難しそうだと思われるかもしれませんが、いきなり高度な知識を覚える必要はありません。
たとえば、適切に家計を管理する方法や公的保険制度、資産形成などについて学ぶとよいでしょう。まずは、簡単なところから知識を身につけていってください。
また、2024年は新NISAもスタートするなど、新たな情報収集も行いましょう。
3.2 先取り貯金をする
豊かな老後生活を送りたいなら、先取り貯金を身につけておくのもおすすめです。
先取り貯金は、収入が入ったら先に貯蓄しておき、残りで生活する方法です。
毎月生活して余った分を貯めていく方法よりも、貯金を増やしていきやすい方法として知られています。
さらに、先取り貯金で貯めたお金を資産運用にまわして効率よく貯蓄を増やすという方法もあるので、詳しく調べてみるのもよいでしょう。
3.3 お金以外の部分にも目を向ける
豊かな老後生活を送りたいなら、お金以外の部分にも目を向けてみましょう。
お金はたしかに大事ですが、健康が損なわれていたり、趣味がなかったりすると、いくらお金があっても老後を楽しめないかもしれません。
貯蓄を増やすことを意識すると同時に、老後の健康や趣味についても考えてみてください。
4. まとめにかえて
今回は平均をご紹介しましたが、ご家庭によって必要な老後資金や、老後に求めることもさまざまです。
ご自身に合った老後の備え方を考えてみてくださいね。
参考資料
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本銀行「「生活意識に関するアンケート調査」(第101回<2025年3月調査>)の結果」
宮野 茉莉子