2025年1月に総務省が公表した「2024年(令和6年)労働力調査」によると全就業者数6781万人のうち、65歳以上の就業者数は930万人。前年に比べて16万人の増加です。
働くシニア世代を後押しするしくみも整いつつありますが、年を重ねると健康面での不安を感じることも増えるでしょう。厚生労働省によると、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳です(2022年時点)。
一方で、平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳(いずれも2022年時点)。健康寿命と平均寿命の差は、医療費や介護費などがかさむ世帯が増える時期。貯蓄の取り崩しながら年金生活を送る世帯が多数派となる期間と言えそうです。
そこで頼りになるのは、年金生活を支える柱となる「貯蓄」といってよいでしょう。今日は、70歳代世帯の貯蓄事情をのぞいていきたいと思います。