【申請しないともらえない】シニア向けの公的なお金5選！「年金生活者支援給付金」や「高年齢求職者給付金」など《給付金・手当》をわかりやすく解説！

2.3 申請しないともらえない《公的なお金 5》高年齢求職者給付金（65歳以上）

高年齢求職者給付金は、65歳以上の方が失業した際に支給される給付金です。

高年齢求職者給付金【誰がもらえる？】支給要件

• 対象者：高年齢被保険者（65歳以上の雇用保険加入者）で失業した人
• 支給要件：下記の全ての要件を満たした人
  1. 離職の日以前1年間に被保険者期間が通算して6カ月以上ある
  2. 失業の状態にある：離職し「就職したいという積極的な意思といつでも就職できる能力（健康状態・家庭環境など）があり積極的に求職活動を行っているにもかかわらず就職できない状態」を指す

高年齢求職者給付金【いくらもらえる？】給付金額

• 支給額
  • 被保険者であった期間が1年未満：30日分の基本手当相当額
  • 被保険者であった期間が1年以上：50日分の基本手当相当額

なお、65歳未満が受け取る「失業手当」は4週間に一度づつ失業認定を受けてから給付されるのに対し、この高年齢求職者給付金は一括で支給されます。

3. 「給付金や手当」の受給要件を満たしていないか確認しておきましょう

今回は、シニア世代向けの公的支援制度について詳しく見てきました。

ご紹介した制度は、大きく分けて「年金に上乗せして受け取る給付金」と「再就職や継続雇用にまつわる給付金」となっています。

これらの制度の共通は、対象者が申請手続きを完了しなければ、給付金や手当を受け取ることができないことです。

そのため、ご自身やご家族が「給付金や手当」の受給要件を満たしていないか、よく確認しておくようにしましょう。

給付金や手当の受給により、老後生活の負担を少しでも軽減することが期待できます。

参考資料

• 日本年金機構「老齢（補足的老齢）年金生活者支援給付金の概要」
• 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
• 日本年金機構「か行　加給年金額」
• 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
• 厚生労働省「Q＆A～高年齢雇用継続給付～」
• 厚生労働省「令和7年4月1日から高年齢雇用継続給付の支給率を変更します」
• 厚生労働省「年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付との調整」
• 厚生労働省「再就職手当のご案内」
• 厚生労働省「離職されたみなさまへ＜高年齢求職者給付金のご案内＞」

野平 大樹