2. 子育て世帯の「平均年収」は800万円台。30~40歳代は男女別にいくら?

働く理由は人それぞれですが、今回は年収に視点をあててみていきましょう。

まず、先ほどの厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によれば、子どもがいる世帯の平均年収は812万6000円でした。

内訳をみると雇用者所得※は710万8000円です。 ※世帯員が勤め先から支払いを受けた給料・賃金・賞与の合計金額をのことで、税金や社会保険料を含んでいる

次に年代ごとの平均的な年収を男女別にみていきましょう。

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年代別の平均年収は男女別で以下の通りです。なお、こちらは1年を通じて勤務した給与所得者が対象となっているため、子育て世帯以外も含んだ平均年収となります。

年齢階層別の平均給与

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

2.1 男性の平均年収

  • 30~34歳:492万円
  • 35~39歳:556万円
  • 40~44歳:612万円
  • 45~49歳:653万円

男性は30歳代は400~500万円台、40歳代で600万円台となりました。

年齢が上がるごとに平均年収が上がっており、日本の平均年収である460万円も30歳代前半から上回っているとわかります。

2.2 女性の平均年収

  • 30~34歳:345万円
  • 35~39歳:336万円
  • 40~44歳:343万円
  • 45~49歳:343万円

一方の女性は20歳代後半で353万円に上がった後、30歳代に入ると微減しその後は300万円台となっています。

女性が日本全体の平均年収を上回る年代はありませんでした。

20歳代前半から20歳代後半は男女ともに平均年収が100万円以上増えているものの、30歳以降は差がみられます。これは女性は育児などで働き方を変える方が多い傾向にあることが影響していると言えるでしょう。