昨今の物価高やエネルギー価格の高騰は、限られた年金で生活しているシニア層の家計にも大きな打撃を与えています。

65歳以上・無職夫婦世帯における平均的な家計収支は3万円以上の赤字となっており、家庭によってはさらに赤字額が多い場合もあることでしょう。

今回は、実際に老後を迎えているシニアの平均的な家計収支や貯蓄額、年金月額について詳しく見ていきます。

記事の後半では、「今からできる老後対策3選」を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 約3割の人が65歳までに「3000万円以上」貯蓄したいと回答

ベンチャーサポートコンサルティング株式会社の調査によると、老後資金として65歳までに「3000万円以上」貯蓄したいと回答した人の割合は29.9%に上ります。

老後2000万円問題が大きく取り上げられたことに加え、昨今の物価高などによって老後への不安が増しているものと考えられます。

とはいえ、誰しもが3000万円以上の老後資金を準備できるわけではありません。

次章にて、実際に老後を迎えているシニア世代がどのくらいの資産を有しているのかを見ていきましょう。