5. 「年金額改定通知書と年金振込通知書」でわかることとは?
これまでに、2025年度の年金改定の内容や、高齢者が実際に受け取っている年金の平均額について確認し、「自分の年金はいくらになるのか気になる」と思った方も多いのではないでしょうか。
すでに触れた通り、4月分から反映される新しい年金額は、6月の支給時に反映されます。
この時期に「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」が送付され、改定後の具体的な受取額を確認することができます。
【「年金額改定通知書と年金振込通知書」でわかること】
- 年金額改定通知書:改定後の金額
- 年金振込通知書:変更後の振込額
※年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方は「「改定通知書」と「振込通知書」(はがきサイズ)」を一つにまとめた大判はがきが届きます。
5.1 2025年の「年金額改定通知書と年金振込通知書」の発送スケジュール
6月13日(金)の支給に向けて、6月4日(水)から順次、年金額改定通知書と年金振込通知書が一体となった通知書が発送されます。
また、5月分以降の年金が在職中で支給停止となる方には、5月1日(木)から順次通知が送られます。
なお、ねんきんネットを活用すれば、5月9日(金)から年金額改定通知書と年金振込通知書の内容を確認できます。
パソコンやスマートフォンから、ほぼ24時間365日いつでもアクセス可能です。
まだ利用されていない方は、この機会にぜひログインして活用してみてください。
6. まとめにかえて
ここまで年金の受給額について詳しく見てきました。今後も物価上昇や少子高齢化が続くと、年金の給付水準が変わっていく可能性もあります。
このため、現役世代の方は今のうちから年金だけに頼らないための資産形成について考える必要が出てきます。
昨今では資産運用を活用するという方も増えていますが、ひとことに「資産運用」といっても、リスクやリターンなどは商品によってさまざまです。まずは自分に合った資産形成の方法について調べるところから始めてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです」~
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
- 日本年金機構「改定後の年金額のお知らせ(年金額改定通知書)は、いつ送付されますか。」
- 日本年金機構「令和7年度の年金額および年金生活者支援給付金支給金額の改定について」
筒井 亮鳳