3. 物価高に備えるためのひと手間

帝国データバンクの調査によると、2025年に入ってから値上げされた累計品目数は1万品目を超えており、家計を直撃しています。今後も物価上昇は続くと考えられるため、各家庭で物価上昇に対応しなければなりません。

手軽なところでは、クーポンやポイントの活用が挙げられます。クーポンを利用すれば買い物をするそのタイミングで、ポイントを獲得すれば次回以降の買い物で利用できます。いずれも支出を抑えられる「資産」として、有効活用しましょう。

昨今は、紙媒体だけでなくSNSを通じて電子クーポンを発行する店舗が増えています。LINEでの「お友達登録」やSNSのフォローなどを通じて、お得な情報を知れる可能性があるため、頻繁に使用する店舗の情報を集めてみましょう。

電子マネーやクレジットカードなどを利用すれば、複数のポイントを同時に獲得できることもあります。普段はポイントに無頓着な方でも、物価高に対抗するために、ポイントの獲得を意識してみてください。

また、ポイントを貯める際には計画的に使うことを意識しましょう。多くのポイントには有効期限があり、失効してしまうとポイントを獲得した意味がありません。

また、クーポンやポイントがあるからといって、不要なものを買うのは問題です。割引やポイントにつられて不要な買い物をしてしまうと、「10円得するために100円損する」のような、本末転倒な事態になりかねません。

そのため、クーポンやポイントを活用するときでも、「本当に必要なものを購入する」という点は常に意識する必要があります。公的な支援だけでなく、各家庭でもひと手間を加えて、物価高に対抗する意識を持ちましょう。

4. まとめにかえて

住民税非課税世帯に該当する世帯に対して、多くの自治体では、すでに3万円給付に関する通知や申請書類が発送されています。要件に該当する世帯の方は、忘れずに申請を行いましょう。

家計を助けるための工夫として、クーポンやポイントの活用が挙げられます。各家庭で簡単に行えるため、よく利用する店舗の最新情報をチェックし、意識的なポイント使用を実践してみてください。

今後も物価高が続く可能性を加味して、物価高に対抗する手段を考えていきましょう。

参考資料

柴田 充輝