2. 老後資金を準備する方法3つ
基礎年金や厚生年金だけでは老後資金をカバーできない場合に備えて、現役時代のうちから資産形成をしておくことをおすすめします。資金の準備方法にはいくつかありますが、中でも取り入れやすい3つの方法を紹介します。
2.1 先取り貯蓄
先取り貯蓄とは、給与が支払われたらすぐに、あらかじめ決めた一定金額を貯蓄に回す方法です。口座から自動引落にしておけば指定日に差し引かれるため、最初からなかったものとして、いつのまにかまとまったお金が貯められます。
「1ヵ月の生活費で余った分を預金する」という方法もありますが、残高があると、つい使ってしまいがちです。貯蓄が苦手な方は、先取り貯蓄で給与から先に貯蓄に回し、残りをその月の生活費に充てれば、確実に貯められます。
2.2 個人年金保険
個人年金保険は、基礎年金や厚生年金といった公的年金だけでは不足する分を補うことを目的として加入する、私的年金のひとつです。受取金額や受取期間などは、契約時に自分で決められます。
受取期間は、5年や10年といった有期型のものと、一生涯にわたり受け取れる終身型があります。
また、円建てと外貨建てがあり、円建ては高い利回りは期待できませんが、為替による影響を受けないため、元本割れリスクを防げます。一方、外貨建ては運用実績によっては高い利回りが期待できますが、為替の影響を受け元本割れリスクがあることや、為替手数料などがかかることに注意が必要です。