6. 年金額は前年度より上昇、ただし実質は目減り

今回は60歳代・70歳代・80歳代・90歳代が受けとっている平均年金額についてみてきました。年金の平均額がわかれば、老後の家計について想像しやすくなります。参考にしてみてください。

記事内でもお伝えしたとおり、4月に受け取る年金は前年度の2月分と3月分になります。新年度の改定率が年金に反映されるのは6月に受給する分からで、令和7年度の年金額は令和6年度より増え、1.9%引き上げられます。

年金額は物価上昇率や名目手取り賃金変動率を用いて改定されていますが、マクロ経済スライドによる調整がおこなわれることで、物価や賃金が変動した率より年金額の改定率が低く抑えられています。

この措置は年金財政を健全に維持し、世代間の公平を図るためではありますが、その分はシニア世帯の家計に影響が及ぶことになります。

老後の心配をできるだけ解消するためにも、若い頃から準備をしておくことに越したことはありません。老後の生活はどうなるのか、家計のシミュレーションをおこなっておくことも老後対策に有効な方法です。

参考資料