2. 4月に受け取る年金は「2月分と3月分」

年金は偶数月(2、4、6、8、10、12月)の15日に支給されます。15日が土日祝の場合は、その直前の平日が支給日となります。給与のように毎月受け取るのではなく、2カ月に一度支給される仕組みになっています。

受け取る年金は前月と前々月の2ヶ月分です。たとえば2025年4月に受け取る年金は、2025年2月分と2025年3月分になります。2025年4月分、そして5月分の年金は2025年6月に受け取ります。

また、新年度になり、年金額が改定されますが、改定された年金は4月に受け取るのではなく、6月からになります。

3. 「みんなの年金額」はいくら?

それでは、60歳代・70歳代・80歳代・90歳代が実際に受け取っている年金額を、厚生労働省が発表したデータから見ていきましょう。

令和6年12月に公表された「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、まずは国民年金と厚生年金の平均月額を確認します。国民年金と厚生年金額の違いに注目してみてください。

3.1 国民年金の平均月額

〈全体〉平均月額:5万7584円
〈男性〉平均月額:5万9965円
〈女性〉平均月額:5万5777円

3.2 厚生年金(第1号)の平均月額

〈全体〉平均月額:14万6429円
〈男性〉平均月額:16万6606円
〈女性〉平均月額:10万7200円
※第1号厚生年金被保険者とは、厚生年金保険の被保険者のうち、民間の事業所に使用される方
※厚生年金の平均月額には国民年金部分を含む