3. 老後の生活費はどれくらい必要?「ゆとりある生活」に必要な金額の目安をチェック
老後に必要な貯蓄額は、月々の生活費に大きく依存します。
総務省の「家計調査報告」によると、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な消費支出は月額約25万円となっています。
これはあくまで「最低限の生活」を維持するための金額であり、旅行や趣味、交際費を含めた「豊かな生活」を望む場合や、税金や社会保険料といった非消費支出を考慮すると、月額30〜35万円以上が必要になる家庭も多いでしょう。
そのため、早い段階で自分の年金受給額を確認したうえで、老後の生活費がどれくらい必要かを見積もり、不足分を貯蓄や資産運用で補うことが重要です。
4. まとめにかえて
今回は、50歳代、60歳代、70歳代の貯蓄状況について確認していきました。
各世代において平均値こそ1000万円を超えていましたが、中央値は数百万円となっており、平均値は一部の大きな金融資産を保有する世帯に引っ張られていることが分かりますね。
また、平均的な年金受給額についても紹介していきましたが、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な生活費である25万円を年金だけで準備するのはなかなか難しいという方も多いでしょう。
年金には頼りつつも、不足する部分をできるだけ早く準備し始めることが、老後生活を迎える上で非常に重要なポイントです。
いざ老後を迎えてからの準備はあまりオススメしません。
今のうちからできることに少しずつ取り組んでいきましょう。
参考資料
荻野 樹