2. 【2025年度】「年金生活者支援給付金」の給付基準額は2.7%の増額
厚生労働省は2025年度の「年金生活者支援給付金」について、前年度比で2.7%の増額を行うと発表しました。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
老齢年金生活者支援給付金については、上記の金額が「基準額」となり、実際にはそこから保険料の納付済期間などを考慮して支給額が算出されます。
3. 2025年4月から公的年金は「前年度比1.9%の増額改定」も実質は目減り…
公的年金は、賃金や物価の変動を踏まえて毎年度見直されます。
厚生労働省は、2025年度(令和7年度)の年金額を前年度比で1.9%増額すると発表しました。
3年連続のプラス改定にはなりましたが、「マクロ経済スライド(※)」によって物価上昇率を下回る改定率となっており、実質的には年金額は目減りしています。
※マクロ経済スライドとは:「公的年金被保険者(年金保険料を払う現役世代の数)の変動」と「平均余命の伸び」に基づいて設定される「スライド調整率」を用いて、その分を賃金と物価の変動がプラスとなる場合に改定率から控除するしくみ
上記をふまえ、現在の高齢者がどれほどの公的年金を受給しているのかも注目したい点です。
ここからは厚生労働省の公式データを参考に、60歳代・70歳代・80歳代それぞれの平均的な年金受給額を確認していきます。