2025年3月19日に総務省統計局より公表された「人口推計(2024年(令和6年)10月確定値、2025年(令和7年)3月概算値)(2025年3月19日公表)」によると、65歳以上の人口は3624万3000人にのぼり、そのうち75歳以上の人口は2077万7000人と増加傾向です。
とくに70歳代は収入の多くを年金に頼る生活となるため、将来の暮らしに不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
今回は、70歳代の「ひと月の生活費」「平均的な貯蓄額」「年金額の受給額」など、老後のお金事情についてわかりやすく紹介します。
1. 【70歳代・二人以上世帯】ひと月の生活費はいくら?
総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2024年(令和6年)平均結果概要」のデータをもとに、今回は70歳代の家計収支を見ていきます。
1.1 【70~74歳・二人以上世帯】ひと月の生活費
- 実収入:27万5420円(うち社会保障給付:21万7558円)
- 支出:30万3839円(非消費支出:3万4824円・消費支出:26万9015円)
実収入27万5420円-支出30万3839円=▲2万8419円の赤字
1.2 【75歳以上・二人以上世帯】ひと月の生活費
- 実収入:25万2506円(うち社会保障給付:20万7623円)
- 支出:27万3398円(非消費支出:3万558円・消費支出:24万2840円)
実収入25万2506円-支出27万3398円=▲2万892円の赤字
70歳代、二人以上世帯の家計収支を見ると、毎月約2万~3万円の赤字となっています。
年金だけでは生活費を十分にカバーできず、安心して暮らすためには預貯金や資産運用による備えが欠かせません。
次の章では、70歳代の貯蓄額の実態について見ていきましょう。