老後の暮らしが不安という方も少なくないでしょう。
いつまで仕事を続けるのか、年金はいくらもらえるのか、きちんと貯金ができるのかなど、悩む方は多いです。
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、二人以上世帯において「老後の生活を心配する理由(老後を心配している世帯)」は次のとおりです。
- 十分な金融資産がないから:66.7%
- 退職一時金が十分ではないから:19.5%
- 年金や保険が十分ではないから:49.1%
- 生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから:40.6%
- 現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて準備(貯蓄など)していないから:24.6%
- 再就職などにより収入が得られる見込みがないから:10.6%
- 家賃の上昇により生活が苦しくなると見込まれるから:7.1%
- マイホームを取得できる見込みがないから:3.5%
- こどもなどからの援助が期待できないから:8.8%
- その他:6.0%
不安になる理由は世帯によって異なるものですが、今のシニアの生活状況が気になるという方もいるでしょう。
公的資料を参考に、さまざまなデータをご紹介します。
1. 65歳以上の無職夫婦世帯「ひと月の生活費」はいくらかけている?
まずは総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」より、気になるシニアの生活費を除いていきます。
1.1 毎月の実収入:25万2818円
■うち社会保障給付(主に年金)22万5182円