直近データによると、厚生年金の平均月額は14万6429円です。
しかし年金の受給額には個人差があり、加入期間が短い人などは少なくなる傾向にあります。
厚生労働省の資料をもとに、25年未満というの人の平均額を見ていきましょう。
年金が少なくなると見込まれる人は、老後に向けてどのような対策を進めていけばいいのかについても考えていきます。
1. 【25年未満受給権者 】厚生年金保険(第1号)の平均月額はいくら?
厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、別通算老齢年金が25年未満の受給権者の厚生年金月額を見ていきます。
1.1 厚生年金保険(第1号)の平均月額
- 〈全体〉平均年金月額:6万4633円
- 〈男性〉平均年金月額:7万3252円
- 〈女性〉平均年金月額:6万2003円
※通算老齢年金・25 年未満の受給権者数を計上しており、新法老齢厚生年金については、旧法の老齢年金に相当
するもの以外を「通算老齢年金・25 年未満」としている。新法退職共済年金についても同様
※平均年金月額には、基礎年金月額を含む
1.2 厚生年金保険(第1号)の受給額ごとの人数
- 1万円未満:59万4496人
- 1万円以上~2万円未満:51万9763人
- 2万円以上~3万円未満:52万1096人
- 3万円以上~4万円未満:67万1068人
- 4万円以上~5万円未満:112万7848人
- 5万円以上~6万円未満:180万4690人
- 6万円以上~7万円未満:271万7904人
- 7万円以上~8万円未満:299万7398人
- 8万円以上~9万円未満:200万6188人
- 9万円以上~10万円未満:97万9686人
- 10万円以上~:78万4833人
7万円以上~8万円未満という人が多いようです。
続いて、国民年金についても同様に見ていきましょう。
2. 【25年未満受給権者 】国民年金の平均月額はいくら?
同資料をもとに、別通算老齢年金が25年未満の受給権者の国民年金月額を見ていきます。
2.1 国民年金の平均月額
- 〈全体〉平均年金月額:2万86円
- 〈男性〉平均年金月額:2万683円
- 〈女性〉平均年金月額:1万9568円
※旧法通算老齢年金の受給権者と新法老齢基礎年金の受給権者(受給資格期間が原則として25年未満の者)の
合計であり、老齢基礎年金受給権者には、被用者年金が上乗せされている者を含む
2.2 国民年金の受給額ごとの人数
- 1万円未満:13万133人
- 1万円以上~2万円未満:37万1570人
- 2万円以上~3万円未満:29万4215人
- 3万円以上~4万円未満:12万3904人
- 4万円以上~5万円未満:1万9269人
- 5万円以上~:2051人
なお、基礎年金のみという場合の平均月額は1万9366円です。
3. 全体の年金平均月額はいくらなのか
ここで、加入期間が長い人も含めた全体の平均月額を紹介します。
3.1 厚生年金の平均額
- 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む
3.2 厚生年金の受給額ごとの人数分布
- 1万円未満:4万4420人
- 1万円以上~2万円未満:1万4367人
- 2万円以上~3万円未満:5万231人
- 3万円以上~4万円未満:9万2746人
- 4万円以上~5万円未満:9万8464人
- 5万円以上~6万円未満:13万6190人
- 6万円以上~7万円未満:37万5940人
- 7万円以上~8万円未満:63万7624人
- 8万円以上~9万円未満:87万3828人
- 9万円以上~10万円未満:107万9767人
- 10万円以上~11万円未満:112万6181人
- 11万円以上~12万円未満:105万4333人
- 12万円以上~13万円未満:95万7855人
- 13万円以上~14万円未満:92万3629人
- 14万円以上~15万円未満:94万5907人
- 15万円以上~16万円未満:98万6257人
- 16万円以上~17万円未満:102万6399人
- 17万円以上~18万円未満:105万3851人
- 18万円以上~19万円未満:102万2699人
- 19万円以上~20万円未満:93万6884人
- 20万円以上~21万円未満:80万1770人
- 21万円以上~22万円未満:62万6732人
- 22万円以上~23万円未満:43万6137人
- 23万円以上~24万円未満:28万6572人
- 24万円以上~25万円未満:18万9132人
- 25万円以上~26万円未満:11万9942人
- 26万円以上~27万円未満:7万1648人
- 27万円以上~28万円未満:4万268人
- 28万円以上~29万円未満:2万1012人
- 29万円以上~30万円未満:9652人
- 30万円以上~:1万4292人
3.3 国民年金の平均額
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
国民年金の平均月額は5万7584円でした。
3.4 国民年金の受給額ごとの人数分布
- 1万円未満:5万8811人
- 1万円以上~2万円未満:24万5852人
- 2万円以上~3万円未満:78万8047人
- 3万円以上~4万円未満:236万5373人
- 4万円以上~5万円未満:431万5062人
- 5万円以上~6万円未満:743万2768人
- 6万円以上~7万円未満:1597万6775人
- 7万円以上~:227万3098人
こうして眺めると、加入期間が受給額に大きく影響することがわかります。
年金の加入は義務となっているので、国民年金の受給額は満額を目指しやすくなっています。しかし、経済面から未納期間・免除期間がある人はいるでしょう。
また、厚生年金の加入年数が短くなることはよくあります。結婚や出産、介護などを機に離職するケースもありますし、会社員から独立するケースもあるでしょう。
年金が少ない場合、老後に向けた対策が必要になります。
4. 【年金が少ない…】どんな老後対策が必要か
老後に向けて、どのような対策が有効になるのでしょうか。個人の状況によってとれる対策、合う対策は異なるものですが、ここでは主なポイントを4つ紹介したいと思います。
4.1 貯蓄を増やす
年金だけでは老後の資金が足りないのであれば、まずは貯蓄をすることが大切です。
貯めたお金を、老後に少しずつ取り崩すということです。
ただし、預貯金だけに頼るとお金自体が増える効果はほぼありません。インフレへの対策も必須といえるでしょう。
4.2 節約する
生活費の削減も重要な視点です。
家賃、食費、光熱費、通信料、交際費、保険料、税金などの日頃の出費は現役時代のうちに見直しを進めましょう。
定年退職後にいきなりダウンサイジングをするのはなかなか難しいものです。
4.3 資産運用をする
貯蓄ペースがあがらないという時は、投資をしてお金にも働いてもらうという視点も重要です。
一口に資産運用といっても、さまざまなものがあります。
・株式
・債券
・投資信託
・収益不動産
うまく組み合わせて運用すれば、目標額に達成できる可能性は上がるでしょう。ただしリスクもあるため、事前の情報収集が必須となります。
4.4 公的制度をしっかり知る
対象となる助成制度などを知ることも大切です。
例えば、低年金世帯を対象とした「年金生活者支援給付金」制度があります。
「年金生活者支援給付金」は、年金収入やその他の所得が一定基準額以下の年金生活者に対して支給される給付金です。
年金生活者支援給付金には次の3種類があり、いずれも一定の要件を満たす必要があります。
- 老齢基礎年金を受給:老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の給付対象
- 障害基礎年金を受給:障害年金生活者支援給付金の給付対象
- 遺族基礎年金を受給:遺族年金生活者支援給付金の給付対象
年金生活者支援給付金の給付基準額は、賃金や物価の変動に応じて毎年度改定されており、2025年度は2.7%も増額されます。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
5. まとめにかえて
老後の生活を支える年金ですが、誰もが十分な金額をもらえるわけではありません。
もし、まだ一度も年金額を確認したことがないという方は、ぜひねんきん定期便やねんきんネットなどでチェックしましょう。
その上で、各自の老後対策の計画を立てていくことが大切です。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。





