「年収が高い」、「不動産を保有している」など、人や世帯によって経済力は異なります。
それは、現役時代だけではなく老後も同様です。年金を多くもらえる世帯もあれば、僅かな年金しかもらえない世帯もあります。
老後にもらえる年金額を決めるのは、現役時代のライフスタイルです。専業主婦か会社員として働いていたかどうかで、老後に受け取る年金には大きな差が生じます。
そこで本記事では、専業主婦と会社員がもらう年金がどの程度違うのかを解説します。年金受給額の分布割合も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 専業主婦はいくら年金をもらえるのか
まずは、会社員や公務員経験がない専業主婦(夫)の年金受給額を確認しましょう。
専業主婦がもらえる年金は国民年金のみです。厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金受給額の分布割合は以下のとおりとなります。
1.1 国民年金受給者の年金受給額(額面)
年金受給額 割合
- 月額1万円未満 0.18%
- 月額1万円以上2万円未満 0.73%
- 月額2万円以上3万円未満 2.36%
- 月額3万円以上4万円未満 7.07%
- 月額4万円以上5万円未満 12.90%
- 月額5万円以上6万円未満 22.22%
- 月額6万円以上7万円未満 47.75%
- 月額7万円以上 6.79%
- 平均年金月額 月5万7584円
月額6万円以上7万円未満の割合がもっとも多く、平均受給額は月5万7584円です。やはり、年金で生活するには十分な水準とは言えないでしょう。