4. 【富裕層の消費傾向】富裕層は何にお金を使っている?
ここでは、ラグジュアリーカードの調査データを参考に、富裕層の資産運用や消費行動の傾向について紹介します。
以下が調査の概要です。
【ラグジュアリーカード利用データ調査】
- 調査対象期間:2023年1月1日~2023年12月31日
- 調査対象:期間中のラグジュアリーカード(チタンカード、ブラックカード、ゴールドカード、ブラックダイヤモンド)会員※人数非公開
2023年における利用金額が多かったカテゴリのトップ10は、以下の通りです。
4.1 富裕層の「カード利用金額が多い加盟店カテゴリー」TOP10
2023年に富裕層が最も多く支出したカテゴリーのトップは「レストラン・飲食店」でした。
続いて「バー・ナイトクラブ」が上位に入り、外食関連の支出が目立つ結果となっています。
これはアフターコロナの社会状況を反映している結果と言えるでしょう。
さらに、5位にランクインした広告費は、2022年の調査ではランキングに入っていないことから、企業のマーケティング活動が一層活発になっていることが示唆されています。
4.2 カード利用金額「昨年比が高かった」業界カテゴリーは何?
- 1位:広告・マーケティング:昨年比405%
- 2位:セカンドハンドショップ:昨年比314%
- 3位:ゲーム、コミック、エンタメなど:昨年比301%
- 4位:百貨店:昨年比245%
- 5位:スポーツジム:昨年比260%
カード利用額の伸びが特に顕著だった業種には、「広告・マーケティング」に加え、「セカンドハンドショップ」や「ゲーム・コミック・エンターテインメント」、「百貨店」、「スポーツジム」などが挙げられます。
これは、仕事に関連する支出だけでなく、プライベートの充実や自己成長のための投資が増加していることを示しているとうかがえます。
多くの富裕層が、自身の「新たな挑戦」や「成長」に繋がる分野に対して意義を感じ、積極的に支出しているのでしょう。
5. 「今からできる準備を始めておくこと」が安心できる老後への第一歩
今回は富裕層のお金の使い方について見てきました。彼らは決して無計画にお金を使っているわけではなく、明確な目的を持って使っているのが特徴です。
これは私たちにとっても大いに参考になる姿勢といえるでしょう。お金の使い方次第で、それは未来への投資にもなり得るからです。
富裕層になるのは簡単ではありませんが、銀行に預けておくだけでは資産が実質的に目減りしてしまう今、資産運用を選択肢に入れるのは自然な流れといえるでしょう。
富裕層と同じように、資産を増やすためには「何のためにお金を増やすのか」を意識して運用することが大切です。
そして、リスク分散も考えつつ、守りにも目を向ける姿勢も欠かせません。
年金だけに頼るのではなく、今から賢く運用を始めることが、未来の安心に繋がります。